2025年はイマージョンラーニングを中心にして英語学習を再開しました。1年を振り返ってみます。
目次
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最初の半年
最初の頃は、以下をやっていました。
- Netflix で英語 CC 字幕付きの日本アニメの英語吹き替え版を観る
- 分からない単語や表現を Anki にセンテンス単位で登録して覚える
- 受験単語レベルでも抜けがあると感じていたので、シス単の Anki デッキ1 を使って覚える
- 文法のおさらいを兼ねて「英語のハノン 初級」を1周やってみた
- 中学レベルのシャドーイングを Duo Basic でやってみた
これを始めた時点では「イマージョンラーニング」という言葉は知らなかったのですが、最初の2つは後で調べてみたらまさにそれでした。 Refold のサイトはしっかり読みました。
自分の経験で多読が「英語を英語のまま理解する」のに効果的だったので、「日常会話を聞き取れるようになる」という目的に対して、英語の多聴・多観を取り入れた形です。 ただし多読では単語を覚えられなかったので、Anki で単語や表現を覚えるのを組み合わせました。
学習方法の見直し
モチベーションが高いうちに色々試してみたというところですが、半年ほどやったところで風邪を引いて Anki が止まったのをきっかけに、そのまま再開するのではなく見直すことにしました。
- センテンス・マイニングは苦じゃなかったけど、辞書やらネットで調べる時間は無駄にしている感じがした
- シス単で抜けてた単語も概ね覚えた
- 単語や表現は覚えていくけど、リスニングが伸びている感じはあまりしない
- 瞬間英作文が好きでない自分には、「英語のハノン」のパターンプラクティスは合ってたけれど、アウトプットより先にインプットをやりたい(1周は終わらせた)
- 仕事でも日常でも英語を使うわけではないので、そこまで英語の優先順位高くない・・・(今さら?)
ではどうするか?
- Netflix で英語 CC 字幕付きの日本アニメの英語吹き替え版を観る(継続)
- Anki はやめる
- センテンス・マイニングを AI にやらせるアプリを作る
- Passive Listening を積極的に取り入れる(Anki をやめても繰り返し聞くので覚える)
アプリを作る時間を捻出するために、英語の学習時間を減らすという本末転倒な暴挙に出ました。
ちょうど 2025 年はソフトウェア開発に AI エージェントを使うのが当たり前になった年です。2024 年末から正月にかけて試して「これはスゲー、取り入れないと置いていかれるわ」と感じたものです。 一方で仕事での AI 開発ではアプリ開発ほどコードを書かないので、個人開発で AI エージェントを使ったアプリ開発の経験を積みたかったのです。
後半半年の学習方法
2025年後半の学習方法は以下のループを回すシンプルなものになりました。
- Free-flow Immersion
- 字幕無しで見て、意味は調べない
- わかる範囲で楽しむ
- 話が分からなくなりそうなら、英語字幕や日本語字幕を確認して楽しめるようにする
- Intensive Immersion
- 分からない単語や表現が含まれる文を、アプリで AI に単語や連語・表現を抽出させ、その中から選択する
- Passive Listening
- トイレ、歯磨き、コーヒー淹れるなどの隙間時間に繰り返し聞く
最初は楽しんで見て、次にちゃんと理解して、最後に繰り返し聞いて定着させる、という流れです。
2 がどんな感じなのか分からないかと思います。こんな感じで指定した文から単語や表現を抽出してくれます。

その中から「ああ、これこれ」というのがあったら、チェックを入れて保存します。
センテンス・マイニングが楽になったことと、Anki で覚えることをしなくなったため、センテンス・マイニングの数を絞ることはやめました。
結局、積極的に行う英語学習時間 (Active Immersion = Free-flow / Intensive) は1日30分〜1時間半くらいに減りました。 実際にはアプリ開発を優先したり体調不良でサボった日もあるし、12月は仕事が忙しくて完全に停止したので、平均すると1日40分くらいでしょうか。
しかし隙間時間に行う Passive Listening で1時間半ちょっと「意味が分かる」リスニングの時間を確保したことで、リスニング力はかなり伸びた実感があります。 もっと早くに Passive Listening を取り入れればよかったです。
体調崩してたり仕事が忙しかったりで Active Immersion (Free-flow / Intensive) ができない時でも、Passive Listening だけは続けるようにしています。 おかげで、平均1時間半くらい英語を聞くことを毎日継続できています。
Passive Listening は、直近に見たものを繰り返し聞きつつ、過去に見たものも定期的に聞くようにしています。 自力で忘却曲線に逆らうようにしているわけです。 英語の学習時間が取れていない期間もあるので、そういう時に聞ける過去のストックがあるのは助かります。
後半の後半で効果があった方法
9月くらいから Passive Listening 中にサイレント・シャドーイング(声に出さず頭の中でシャドーイング)するようにしました。 話の内容は分かっているものを聞いているため、どうも英語の細かいところがあやふやなままでも「聞き取れてるつもり」になっている感じがしたからです。
Duo Basic くらいならともかく、学習用に手加減されていないものをシャドーイングできるほどの実力はないですし、自分の声で音声が聞こえなくなるのが嫌なので、サイレント・シャドーイングです。
これは確実に効果があると感じました。
しかしサイレントだと声に出す練習になりません。 そこで10月くらいからは Intensive Immersion の時に、声に出してシャドーイング / リピーティングするようにしました。 凄く簡単なものはシャドーイング、それ以外はリピーティングです。 幾らかは Read and Look up(文を一旦頭に入れてから見ないで真似する)をやります。
とはいえ、目的は Intensive Immersion なので、あまり時間がかかり過ぎない範囲でやっていました。 というか、マジでやってたら時間かかりすぎて「これは続かないわ」と思って手を抜くようにしました。
これも物凄く効果がありました。 その後の Passive Listening で明らかに良く聞き取れるようになります。
12月は仕事が忙しくて Active Immersion は停止しましたが、Passive Listening で気が向けば小声でシャドーイングするようになっていました。出来るところだけですが。
成果
前半
前半半年は既に記載した通り、あまりリスニングが伸びている感じがしませんでした。 Anki 利用で語彙力が増えたことと、文法の復習ができたことが良かったです。 後半に向けての土台作りにはなりました。
瞬間英作文が好きでない自分には、「英語のハノン」のパターンプラクティスが向いていると分かったのは収穫でした。 しかしたった1周では効果は感じられていません。 アウトプットの効果を感じるような英会話もしてないですし。
後半
後半半年は Passive Listening を取り入れたことで、リスニング力が大きく伸びたと感じています。 語彙力も単語はあまり増えていませんが、句動詞、イディオム、表現などの語彙は増えましたし、既に知っているものも瞬間理解できるものが増えました。
英語のハノン、リピーティングをやったことで、言おうと思った英文をつっかえずにスラスラ言えるようになってきた感じもあります。 もちろん、まだ「言いたいことを言う」本来のアウトプットの練習はしていないので、実際に会話できるかは別問題ですが。 つまり、
- 言いたいことを英語にできる
- それを口に出して言える
のうち、2 はかなり改善しました。
そして 2 が改善すると、リスニング力が上がります。人は自分が発音できる音は聞き取れるようになるからです。
学習効率
考えてみれば前半の方が「英語のための学習時間」は多く取っていました。2時間〜3時間/日くらい。 Intensive Immersion にも時間をかけていましたし、Anki に30〜40分くらい、英語のハノンも15〜20分程度毎日やっていました。
しかし「英語のための学習時間」を30分〜1時間半(やらない日もあったので平均40分くらい?)に減らした後半の方が、リスニング力は大きく伸びました。 実際には Passive Listening に1時間半以上かけているので、1日平均2時間以上は英語を聞いていたことになります。
Passive Listening は隙間時間にやっているものの、結構集中して聞いていました。「ながら聞き」ですが、英語のリスニングの方に意識が向いていて、ながらでやっていることの方には頭や意識を使っていない感じです。
確実に後半のほうが効率的に学習できたと言えます。
最後に開発中のアプリについて
自分のために作ったアプリですが、自分が使う分には十分実用的になりました。 公開しようと考えているのですが、人に使ってもらうとなるとまだもう少し開発に時間がかかりそうです。
自分用なら自力でデータ復旧できるのですが、人に使ってもらうとなると「ごめんなさい、前のデータはもう使えないので捨てるか、何とか自力でデータ移行してください」「ごめんなさい、バグがあってデータ壊しちゃいました」とはいきません。
春くらいには公開するつもりで開発を続けています。
Footnotes
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買った書籍(5訂版)とバージョンが違ってました。それは諦めるとしても、間違っている箇所を直したり、対応する日本語だけでは不十分で辞書を引いて追記したりで、なんだかんだデッキの修正と改善にかなり時間をかけてしまいました。後から知ったのですが Ankiカード作成屋【Ankiデッキ】システム英単語 を買えばよかったです。 ↩